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男性の不妊症と検査法

男性の不妊症と検査法

男性不妊の診断

ここがポイント!
  • 精液の中の精子の数や運動性が低下していると、妊娠率が低下する可能性がある
  • 特に精子をつくる機能の異常がないかがポイント

男性不妊の主な原因には、精子をつくる機能の異常、精子の通り道の異常、射精する能力の異常があります。これらは、生活習慣や環境要因が影響している場合があります。精液検査や問診が検査の中心となります。

造精機能障害

ここがポイント!
  • 精子をつくる機能の異常
  • 精液検査で異常がある場合に疑う
  • 染色体異常など、遺伝的な問題があるケースもある

造精機能障害とは、精子をつくる機能に異常があり、精巣で十分な精子をつくることができない状態を指します。精子の数が少ない、ほとんど見られない、動きが悪いなどの異常がみられます。加齢やホルモンの異常、精索静脈瘤、生活習慣や環境要因が関係することがありますが、染色体異常など先天異常の可能性もあります。診断は、精液検査で精液中の精子の数や動きを確認して行います。

乏精子症

ここがポイント!
  • 精子の数が少ないのが、乏精子症

精液中の精子の数が少ない場合に診断します。精子の運動性に問題がなくても、卵管采へ到達する精子が減少し、受精率が低下する可能性があります。

精子無力症

ここがポイント!
  • 精子の運動性が悪いのが、精子無力症

精液中の精子の運動性が低下している場合に診断します。精子の数が十分でも、卵管采へ到達する精子が減少し、受精率が低下する可能性があります。

無精子症

ここがポイント!
  • 精子がいないのが、無精子症

精液中に精子がまったく確認できない場合に診断します。精子を作る機能に高度な問題がある場合や通り道の閉塞している場合があります。追加で検査を行った上で方針を決定することが多いですが、泌尿器科へ紹介することがほとんどです。

精路通過障害(精路閉塞・狭窄)

ここがポイント!
  • 精液検査で異常がある場合に疑う
  • 診断は泌尿器科で行う

精路通過障害とは、精子の通り道が狭くなったり詰まったりして、精子が精液中にうまく出てこない状態を指します。カウパー腺からの分泌液は出るため射精自体は起こることが多いですが、妊娠につながりにくくなります。感染症や手術の影響が原因となることがあります。

性機能障害

ここがポイント!
  • 問診で、勃起が維持できない、射精ができない、性交時に痛みや強い緊張があるなどの症状があるか確認します。

性機能障害とは、勃起が維持できない、射精ができない、性交時に痛みや強い緊張があるなどの理由で、性交や射精がうまく行えず、妊娠に必要な精子を子宮内に届けることができない状態を指します。身体的・心理的な要因が関係することがあります。

性交障害の診断

ここがポイント!
  • 問診で、痛みや強い緊張、不安などのために性交がうまく行えないなどの症状があるか確認します。

性交障害とは、痛みや強い緊張、不安などのために性交がうまく行えず、妊娠に必要な精子を女性の体内に届けることが難しい状態を指します。身体的な原因だけでなく、心理的な要因が関係することもあります。主に問診で診断を行います。

黄体機能不全の診断

ここがポイント!
  • 排卵後のホルモン採血や、排卵してから月経が来るまでの期間を確認して診断を行います。
  • 絶対的な診断基準がなく、総合的に判断されます

黄体機能不全とは、排卵後に黄体から分泌されるホルモンが十分でない状態を指します。そのため子宮内膜が妊娠に適した状態にならず、着床しにくくなったり、妊娠が継続しにくくなったりすることがあります。診断は問診やホルモン採血で行います。

機能性不妊(原因不明不妊)の診断

ここがポイント!
  • 検査をしても明らかな原因が見つからないのが、機能性不妊(原因不明不妊)
  • 見えないところに原因があることがあり、治療を行うことで妊娠率を上昇させることができる

機能性不妊とは、明らかな原因が見つからないにも関わらず、妊娠に至らない状態を指します。不妊症の検査で明らかな異常が見つからない場合に診断されます。排卵や受精、着床の過程が目に見えない形でうまくいっていない場合や、受精卵の発育が十分でない可能性があります。原因が見つからないとは言え、治療を行うことで妊娠率を上昇させられる可能性があります。