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コラム

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医局通信『不育症①』

2026.05.15

流産とは、妊娠22週未満の胎児が母体から出て妊娠を継続できない状態をいい、妊娠中の10-20%の頻度で起こる疾患です。

流産を2回繰り返した場合を反復流産、流産を3回以上繰り返した場合を習慣流産と言います。そしてこの反復流産・習慣流産に加え、死産や早期新生児死亡を繰り返す場合も含めて不育症と定義しています。
妊娠される方のうち数万人は不育症の可能性があり、不育症は決してめずらしい病気ではありません。

厚生労働科学研究班のデータによると、妊娠歴のある 35~79 歳の女性のうち38% が1回以上の流産を経験しており、2回以上の流産は4.2% 、3回以上の流産は0.9 % の方が経験されています。

妊娠数・出産数が減少した一方、妊娠女性の高齢化により流産率は増加しているのが現実で、40歳代の流産は40-50% という報告もあります。これは、妊娠する母体の年齢とともに胎児の染色体異常による流産が増加するからだと言われています。

流産を繰り返すには、不育症のリスク因子を患者さんが持っていることが考えられます。不育症のリスク因子には夫婦の染色体異常に加えて、母体側の要因として、子宮の形態異常、内分泌検査異常、血液の凝固異常などがあります。そのリスク因子の有無を調べ、対応できるかどうかが不育症の治療のはじめとなります。