高プロラクチン血症と不妊治療について
高プロラクチン血症とは、血液中のプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)の値が通常よりも高くなる状態を指します。プロラクチンは、本来、妊娠や授乳期に増加し、母乳の分泌を促すホルモンですが、妊娠していない状態で過剰に分泌されると、生理不順や無排卵の原因となり、不妊の一因となることがあります。
プロラクチンが高くなると、排卵を抑制する働きが強まり、排卵障害や月経不順が起こりやすくなります。また、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が低下し、受精卵が着床しにくくなることもあります。そのため、高プロラクチン血症があると、妊娠しづらい状態になってしまうのです。
高プロラクチン血症は、ストレス(精神的・肉体的ストレス)、薬の影響(抗うつ薬・胃薬・降圧薬の一部)、プロラクチノーマ(下垂体にできる良性腫瘍によりプロラクチンが過剰分泌)、甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンの不足による)など、さまざまな要因で引き起こされます。
高プロラクチン血症の治療には、ドパミン作動薬(カベルゴリン・ブロモクリプチンなど)が一般的に使用されます。これらの薬はプロラクチンの分泌を抑え、排卵機能を改善します。適切な治療を受けることで、自然妊娠の可能性も高まるため、不妊治療の一環として重要なアプローチとなります。
また、ストレス管理や生活習慣の見直しも大切です。睡眠不足や過度なストレスがプロラクチン値を上げることがあるため、リラックスできる環境を整えることも治療の一環となります。精神疾患の治療薬による高プロラクチン血症の場合、薬が影響する可能性もあるため、精神科と婦人科の両方の医師と相談しながら進めることが大切です。病状の安定が最優先なので、自己判断で中止や変更は絶対にしないようにしましょう。
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