妊娠初期の流産の約80%は、受精卵(胚)の染色体異常による胎児染色体異常に起因します。この染色体異常は、妊娠女性の高齢化により頻度が高くなり、流産率が増加しているのが現実です。
「流産検体(POC:product of conception)を用いた染色体検査」は、流産手術(子宮内容除去術)で、子宮内に残っている内容物(胎児組織・胎盤の一部である絨毛)を採取し、胎児(胎芽)の染色体異常がないかを調べます。
今回の妊娠で流産し、過去に1回以上の流産歴のある方。
(過去に2回以上流産を反復している不育症の方を含む)
このように流産の原因を特定できる可能性があり、今後の妊娠計画を立てるうえで意義のある検査となります。
2022年4月に保険適用となった染色体検査は「G-band分染法」といい、10日間ほど採取した絨毛を培養する必要があり、手術で清潔に採取したものしか使用できません。そのため、流産から時間が経っている場合や、内容物が自然に排出された場合は、雑菌の影響を受けるため検査はできません。
このような場合には、培養しなくても検査が可能なNGS(Next Generation Sequencer:次世代シーケンサー)を用いた染色体検査ならば行うことができますが、この方法での染色体検査は保険適用が認められておりません。
流産検体を用いた染色体検査(Gバンド法に限る) | 約7,660円 |
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流産検体を用いた染色体検査(Gバンド法に限る) |
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約7,660円 |
※検査結果が出るまで4週間程度かかります。
流産検体を用いた染色体検査(NGS:次世代POCゲノム解析) | 77,000円 |
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流産検体を用いた染色体検査(NGS:次世代POCゲノム解析) |
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77,000円 |
※検査結果が出るまで、2~3週間程度かかります。
※表示金額は、全て税込価格です。
※料金は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
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