年齢と共に、生理の出血量や日数、周期は変わっていく事もあり得ますが、20代から40代では、通常、月経周期(生理が始まった日から次の生理が始まる前日まで)は、25日~38日が正常とされています。それより短い、長い、毎月の変動が大きく一定しない、という場合は、一度婦人科で相談して頂きたいと思います。
生理痛は月経痛または月経困難症とも呼ばれ、生理の数日前、生理中、または生理後に骨盤部に生じる痛みで、生理開始から約24時間後に最も強くなり、2~3日後に治まる傾向にあります。痛みだけでなく、頭痛や吐き気、ときに嘔吐を伴い、便秘や下痢、生理時にレバーのような塊が混じるといった症状を伴うことがあります。
月経困難症には以下の2種類があります。
生理前になるとイライラしたり、憂鬱になったりしませんか?生理前の不快な症状が、日常生活に支障をきたすことを月経前症候群(Premenstrual syndrome, PMS)といいます。
症状は、胸が張ったり痛くなる、顔や手足がむくむ、疲れやすい、腹部の張りや痛み、頭痛、肩こり、にきびなど、身体にあらわれるものと、イライラしたり集中力がなくなる、落ち込んだり憂うつになるなど精神面にあらわれるものがあります。
通常、症状は生理が始まる3~10日前の黄体期に現れ、生理が開始後の卵胞期には軽減あるいは消失します。
精神症状が主体で強い場合は、月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder,PMDD)といい、重度のうつ状態になる人もいます。
月経前症候群(PMS)で悩んでいる女性は多く、日本では、生殖年齢女性の約70~80%が、生理前に何らかの症状を伴うと言われています。 生理前の身体にあらわれる様々な症状、また精神的な症状などを我慢せず、婦人科に相談してください。
【治療】ピルや漢方、抗うつ剤などを用います。
生理がなかなかこない。先週生理が終わったのにまた生理になった。という症状はないですか?生理ではなく不正出血の可能性もありますので早めに婦人科を受診しましょう。
基礎体温をつけ、まずは排卵があるかを調べましょう。排卵があればグラフは二相性になり、無排卵では一相性になります。
頻発月経、希発月経、続発性無月経ともに、無排卵のことが多く、不妊の原因となります。
【治療】ホルモン検査を行い病気の状態を把握する必要があります。
お子さんの希望のない時は、黄体ホルモン剤で月経を起こす治療やピルの服用が一般的です。
お子さんを望まれている方では、排卵誘発を行います。
直ぐに生理が終わった、生理の時にレバーのような血の塊がでたり、ナプキンの取り換えを何度も行なわなければならないなど、生活の質(QOL)を下げ、子宮筋腫などが原因の場合大きさによっては手術の対象となることがあります。
【治療】超音波検査により子宮や卵巣に異常がないかを調べます。無ければ排卵の有無を調べ、ピルや漢方、ホルモン剤を用います。
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