院長ブログ『月経周期とタイミング法』
皆さんはご自身の月経周期を知っていますか?
正常な月経周期は28日間が平均ですが、個人差があり、周期は25~35日くらいの範囲に収まることが多いです。月経周期は大きく2つのフェーズに分かれます。排卵前の「低温期」と排卵後の「高温期」です。
低温期:月経の開始日から約2週間が低温期にあたります。この時期に卵胞が成長し、排卵の準備が進みます。
高温期:排卵が起こると基礎体温が上昇し、高温期に入ります。高温期は約2週間続き、妊娠しなければ月経が始まります。
タイミング法とは、排卵のタイミングに合わせて、最も妊娠しやすい時期に夫婦生活をもつ方法です。医療機関では卵胞の大きさやホルモン値をもとに排卵日を予測しサポートをおこないます。月経周期に合わせた超音波検査や血液検査を行うことで、卵胞の成長具合やホルモンの変化を確認し、最も妊娠しやすい排卵日を予測します。医師が適切なタイミングをお伝えすることで、妊娠の確率を高めることに期待できます。
妊娠の可能性がある場合は、高温期が2週間以上続いた段階で、妊娠検査薬を使用して確認します。タイミング法は自然な形で妊娠のチャンスを高めるシンプルな方法です。排卵日を正確に知りたい、または妊娠の可能性を増やしたいとお考えの方は、婦人科にご相談ください。
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