院長ブログ『思春期と生理』
冬季オリンピックが開催され、日本も沢山のアスリートが活躍し、メダル獲得の嬉しい知らせもありました。幼いころから好きから始めて今に至る…これはオリンピック選手に関わらず、自己タイムの更新や各種大会の優勝を目指し、スポーツに励んでいる人はほぼ同じではないでしょうか。頂点を目指すには大変な努力が必要です。トレーニングに食事管理、メンタルケアなど。特に女性は11、12歳頃に初潮(初めての生理)がきて、10代半ばの思春期には、女性ホルモンの分泌が盛んになっていく時期です。この頃に、胸が膨らみ肩や腰が丸みを帯びて、女性特有の体形がつくられ体の変化を感じる事でしょう。
そんな思春期に学校活動、受験、スポーツの遠征などで、生理の影響を気にしていると答えた女子生徒は8割ほどいるという統計があります。
ホルモンバランスが不安定な10代では過少月経といい生理が3日ほどで終わる方もありますが、生理の量は2日目~3日目あたりまでが多く、その後減少していきます。1時間毎に交換しないといけないなどは、まずは保護者や保健室の先生など話しやすい大人に相談してみましょう。他にも生理痛、ズレたり漏れないか、蒸れやかぶれ、集中力やパフォーマンスの低下、精神的不安などが挙げられています。
10代では医療機関の受診は殆どせず保護者へ相談することで終わっていることが殆どです。しかしハードなトレーニングや極端なダイエットによる食事制限は無月経を引き起こします。無月経では女性ホルモンが低下していますので、将来骨密度の低下や不妊の原因にもなりますから注意は必要ですよ。人生で骨量が最も多くなるのは、男性で20歳、女性で18歳といわれています。成長期に骨量を高めることが将来の鍵です。トレーニングに見合ったバランスの良い食事をとる。露出の多い服装は避け身体を温めることも意識しましょう。
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