院長ブログ『二人目不妊』
妊娠経験があるのにもかかわらず、その後妊娠しない場合を『続発性不妊』といいます。
1人でも子どもがいれば自分に問題はない、絶対に大丈夫だと思っておられる方も、男女ともに少なくはありません。
しかし、もともと妊娠しにくい原因があったが偶然1人目ができたというケースもありますし、1人目の出産で部分的な胎盤剥離や、分娩後の感染により子宮や卵管の癒着など、以前とカラダの状態が変わっていることもあります。
そして、なんといっても加齢は男女ともに大きな原因といえます。
女性は、歳を重ねるごとに卵子はどんどん減り、卵子自体も年をとっていきます。男性も60歳や70歳になっても毎日精子を作ってくれるとはいえ、加齢により機能や質の低下は起こり得ることです。また二人目不妊における男性因子の70%~80%を占めている精索静脈瘤は、睾丸の袋のところにコブのように静脈瘤ができ、造精子機能を低下させてしまいます。ほかにも、育児疲れや仕事による疲れとストレス、それに伴い夫婦生活の減少なども挙げられます。
1人目ができたからと油断せず、女性だけでなく男性にも原因があるということを理解し、また十分に年齢も加味して治療をしていかなければいけません。
35歳を過ぎて、半年経っても2人目を妊娠できなければ、何かの原因が隠れているかもしれませんので、原因の究明をし取り除くことが2人目への近道です。
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