子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種について
平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性の中に、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)の間に接種を逃した方がいらっしゃいます。
まだ接種を受けていない方に、HPVワクチンの接種の機会をと厚労省が令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間にHPVワクチンを公費で接種できるようにされました。それがキャッチアップ接種です。
8月に下記のワクチンの接種スケジュールを厚労省のHPより転載し、公費でワクチンを接種されたい方は、キャッチアップ接種終了の6か月前まで(2024年9月末まで)を目安に1回目を接種されると良いとご案内いたしました。
今回は接種間隔を短くすることで、来年3月末までに公費で接種が可能になるというお話です。
▷関連ネットニュース「毎日新聞 厚労省、HPVワクチンの短期接種方法を提示 後追い期間残り半年」
下記の画像は、当院でもお取り扱いをしているシルガード9の添付文書です。接種間隔について書かれています。これにより、2024年11月までに1回目の接種をおこなうことで、来年3月までのキャッチアップ接種が可能となります。
しかし気をつけていただきたいのは、医療機関の年末の休診日や日曜日です。
仮に11月30日に1回目の接種をされた場合、12月30日に2回目の接種が可能となります。
しかし、12月30日が年末の休診日と重なっていた場合は年明けに2回目の接種となるわけですから、3月末までに接種が完了しないことになります。もちろん4月に接種して頂く事は可能ですが、その場合の費用は全額自己負担(当院では¥33,000)となります。
接種をお考えの方は、接種間隔が短くなること、年末の休診日があることなどを踏まえ、まずはかかりつけ医に相談し、無理のない接種のスケジューリングをされてはいかがでしょうか。
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