妊娠しやすい身体作り『温活』
女性にとって「冷え」は大敵です。体温が下がると免疫力が低下し、風邪をひきやすくなったり、便秘やむくみなどの不調が現れやすくなります。体が冷えることで子宮や卵巣の血流が悪くなり、卵巣機能が低下する恐れがあり、卵子の発育や排卵障害を引き起こすだけでなく、子宮内膜が十分に育たず着床しづらくなったり、流産のリスクが高まることも指摘されています。そのため、妊娠しやすい身体を作るためには、日常生活の中で「温活」を意識することが大切です。今回は、温活の重要性と具体的な方法についてご紹介します。
温活が妊活に良い理由
1.血流の改善
体を温めることで血液循環が良くなり、子宮や卵巣へ十分な栄養と酸素が行き渡りやすくなります。
2.ホルモンバランスの調整
冷えによる自律神経の乱れはホルモンバランスにも影響します。温活を取り入れることで、ホルモンの分泌がスムーズになり、排卵や子宮内膜の状態を整える助けになります。
3.免疫力の向上
体温が1℃下がると免疫力が30%低下すると言われています。冷えを防ぐことで、病気にかかりにくい健康な身体を維持しやすくなります。
妊娠しやすい身体を作る温活習慣
1. 食生活の見直し
体を温める食材を取り入れる
・生姜、にんじん、ごぼう、かぼちゃ、ネギなどの根菜類
・発酵食品(味噌、納豆、キムチ)
・良質なタンパク質(鶏肉、魚、大豆製品)
冷たい飲み物や食事を避ける
・常温や温かい飲み物を選び、氷入りの飲み物や冷たいデザートは控えめにしましょう。
2. 適度な運動を取り入れる
軽いストレッチやウォーキングを習慣化することで血流が促進され、冷えにくい体質へと導きます。骨盤周りを動かすヨガやピラティスもおすすめです。
3. 入浴でしっかり温める
シャワーだけで済ませず、湯船につかる習慣をつけましょう。38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分ほど浸かるのが良いです。炭酸入浴剤や生姜・ヨモギなどの温め効果のある入浴剤を使うと、さらに効果的。
4. 衣服や温活グッズを活用する
お腹や腰を温めるために、腹巻やカイロを使用。
足元の冷え対策として、靴下の重ね履きや温かいルームシューズを活用。
5. 質の良い睡眠を心がける
朝と昼は日の光をしっかり浴び、夜寝る前に部屋を暗くする事が大切です。食事は寝る3~4時間前までに消化のよいものを、パソコンやスマートフォンなどは、寝る1時間ほど前から使用しないほうが良いでしょう。睡眠に最適な室温は夏で26~28℃、冬は16~21℃で、湿度は季節を問わず40~60%が最適と言われています。
温活は妊娠しやすい身体を作るための大切な習慣です。食事、運動、入浴、衣服といった日常の工夫を積み重ねることで、冷えにくい健康的な体を目指しましょう。妊活中の方はもちろん、普段から冷えを感じやすい方にもおすすめの習慣です。
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