大阪の不妊治療専門クリニック / 御堂筋線「本町」駅すぐ

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2021.3.25 ブログ

体外受精の胚移植個数について

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こんにちは。今日は看護師より、体外受精の胚移植個数について書いてみようと思います。

患者様より双子になってもいいから2つ移植できませんか、という言葉を聞くことがあります。私は20年ほど前に総合病院の産科で助産師をしていたのですが、当時は常に体外受精で妊娠された双子、品胎の切迫早産や管理目的入院がありました。しかし今は品胎以上の妊娠の話は珍しくなったのではないでしょうか。

というのも、2008年に日本産婦人科学会が「生殖補助医療の胚移植において移植する胚は原則として単一とする。ただし35歳以上の女性、または2回以上続けて妊娠不成立であった女性などについては、2胚移植を許可する。」としたためです。つまりこのようなルールをもうけるほど、多胎妊娠が及ぼす母体や児へのリスクは非常に高いということです。早産になる確率は双胎で40%、品胎で85%です。その他、妊娠中毒症の発症も多くなります。

実際に私がみた多胎の患者様は、切迫早産により分娩まで数ヶ月にわたった入院点滴治療に加え、だんだん大きくなるお腹で寝返りがうてずに、肺も圧迫され、息苦しく眠れない、、と訴えておられました。出産後も早産であるため赤ちゃんが小さく、自分が退院しても赤ちゃんは入院のまま、毎日母乳を搾って凍結させたものを運んで何ヵ月と通院されていました。

胚移植の個数に関しては、多胎になった時のマタニティライフ、産後の子育ての部分までご夫婦で想像しながらよく考え、医師と相談されることをお勧めします。

当クリニックにおける移植胚数に関する規定

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