院長ブログ『インフルエンザワクチン接種について』
インフルエンザの主な症状としては38℃以上の高熱・頭痛・関節痛・筋肉痛などの全身症状と、のどの痛み・咳・鼻水などです。普段の状態であれば、無治療でも1~2週間ほどで治ると言われていますが、ただ、妊娠中にインフルエンザにかかってしまうと、肺炎や呼吸不全などの重篤な母体合併症を起こすとされています。早産を起こすリスクが高く、高熱などにより胎児の神経発達の抑制・神経管閉鎖不全や心奇形などの奇形の増加がおこる場合もあります。
インフルエンザワクチンを妊娠中に打ってはいけないと認識されている方もおられますが、毒性がなく、ウイルスを殺し、免疫を作るのに必要な成分を取り出した不活化ワクチンのため、妊婦や胎児に有害事象を起こさず、妊娠全期間から授乳中も接種が可能です。(卵アレルギーのある方へのインフルエンザワクチン接種は避けるべきです。)
また今年は、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されるため、インフルエンザワクチンの優先接種が10月1日から65歳以上の高齢者と、60歳以上で心臓などに持病のある方を対象とし始まりました。
インフルエンザは例年12月頃から流行し、1月~3月頃にピークを迎えます。ワクチンは接種2週後から抗体が増え始め、持続期間は約5か月間ですので、12月までに接種していると良いと言われています。
当クリニックでも、インフルエンザワクチンの接種はおこなっています。ご通院中の方はかかりつけ医におたずねください。当クリニック初診の方でワクチンご希望の方は、今年は新型コロナ感染症対策のため、ご予約のうえ平日3:30~5:00の間にご来院いただくようになります。 (木曜午後は休診) ワクチン入荷次第ご連絡いたします。
※インフルエンザワクチンは新型コロナウイルスに効果はありません。
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