妊娠しやすい身体づくり『鉄』
鉄は赤血球に含まれるヘモグロビンの構成成分で、このヘモグロビンが減少すると全身に酸素を運ぶ力が低下するため酸素不足が生じます。これが皆さんのよく知る貧血です。
病気が原因となる場合を除いて、ほとんどの貧血は食生活の改善により予防することができます。
鉄はレバーや赤身肉、カツオ、海苔などの海藻類に多く含まれています。特にこのヘモグロビンをつくる鉄分とタンパク質、鉄分の吸収を助けるビタミンCを摂るようにすると良いです。
鉄には、吸収のよい『ヘム鉄』と、吸収されにくい『非ヘム鉄』があります。コーヒー、紅茶、緑茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を悪くしますから食事中の摂りすぎには注意してください。『非ヘム鉄』もビタミンCと一緒に摂ることで吸収されやすくなります。
貧血の原因として、ビタミンB12、ビタミンB6、葉酸が不足しても貧血を招きます。婦人科疾患では月経過多や子宮筋腫、子宮内膜症などがあげられますので、自己判断せずにお近くの婦人科を受診するようにしましょう。
筋肉の収縮やコラーゲンの合成に加え、着床にも関わっていると言われているので、健康のためにも妊娠に向けた身体づくりのためにも不足させないようにしましょう。
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