顕微授精も体外受精の方法の一つです。当院では日帰りで施行することができます。
顕微授精(ICSI:イクシー)とは、別名「卵細胞質内精子注入法」とも言われ、顕微鏡下で精子と卵子を受精する方法です。卵の細胞の中に極細(直径6~8μm)のガラス管で直接精子を注入します。
特に精子に問題がある場合(高度の乏精子症や高度の精子無力症)に選択される治療法です。ただ、男性側の原因にかぎらず、女性側に抗精子抗体がある場合や、透明帯が厚かったり硬かったりして精子が入って行きにくい卵子でも受精することができます。また、体外受精での受精率が低い場合や、着床ができない場合にも応用されています。
顕微授精を含めた体外受精では、複数の卵子を採取するため、女性は排卵誘発剤の投与をし、その後卵胞発育の検査を受けて頂く必要があります。
顕微授精は、今まで体外受精でも妊娠が難しかったカップルへの画期的な方法として、現在では一般の体外受精(IVF-ET)とほぼ同数で実施されています。赤ちゃんを授かるための
ママとパパの本
いちばん丁寧に心を込めて解説した「赤ちゃんを授かるための知識」が詰まった1冊です。