食生活の欧米化や運動不足により、肥満人口の急増が問題となっています。 肥満は糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化などのいわゆる生活習慣病の大きな発症要因のひとつで、健康障害をもたらすことは明らかです。
女性の場合、妊娠や出産にも影響を及ぼします。思春期、性成熟期における肥満は、月経異常を起こすことがあるため、妊娠力の低下をきたす傾向があります。また妊娠時の肥満は、妊娠中毒症や妊娠糖尿病などの妊娠合併症や分娩異常を増加させます。 さらには40歳ごろになると内臓脂肪蓄積型肥満が増加し、これに伴って閉経後に高脂血症や循環器疾患などの生活習慣病が著しく増加します。閉経後の肥満者に子宮体癌や乳癌が増加することも知られています。
これらのことから、どうも「肥満」は男女を問わず一利なさそうです。ぜひ栄養バランスを考えた食事をこころがけ、適度な運動を生活の中に取り入れて、身も心も軽やかな健康生活を目指しましょう。
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