女性ホルモンという言葉をよく耳にされているかと思いますが、実際どのような役割を果たしているかご存知でしょうか。若々しいハリのある肌や、つやのある髪を維持できるのは実は女性ホルモンのおかげなのです。このような美容面だけではありません。さらに、動脈硬化や骨粗鬆症、アルツハイマーの予防なども女性ホルモンが関係していると言われています。
女性が女性らしさを保ち、健康を維持していくために大変重要な女性ホルモン。けれどもこの女性ホルモンの分泌も一生続くわけではありません。40歳を過ぎると徐々に減少し、更年期に突入します。そのうち月経の日数や周期が乱れはじめ、やがて閉経を迎えるのです。
更年期の心身の不調は更年期症状といい、女性ホルモンの分泌が減ることが大きな原因です。 この症状は酷くなると更年期障害と言われ、代表的な症状として、のぼせ、異常発汗、動悸、頭重感、不眠、不安、性交痛、尿失禁、高脂血症、動脈硬化、骨粗鬆症などが挙げられます。
これらの症状がある場合は、放っておかずに一度婦人科を受診してみることをおすすめします。ほてりや発汗などの初期症状の段階で受診すれば、医師の管理のもと、不足している女性ホルモンを補充して症状の軽減をはかることが可能です。これをホルモン補充療法といいます。
ホルモン補充療法とは、 年齢とともに不足する女性ホルモン(エストロゲン)を錠剤・塗り薬・はり薬などによって補う治療法です。補充することにより自律神経のバランスが整い、症状が改善されます。我慢しないで、快適で健康な更年期およびその後の人生のためにも、その一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
2015.06.29| 更年期
食生活の欧米化や運動不足により、肥満人口の急増が問題となっています。 肥満は糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化などのいわゆる生活習慣病の大きな発症要因のひとつで、健康障害をもたらすことは明らかです。
女性の場合、妊娠や出産にも影響を及ぼします。思春期、性成熟期における肥満は、月経異常を起こすことがあるため、妊娠力の低下をきたす傾向があります。また妊娠時の肥満は、妊娠中毒症や妊娠糖尿病などの妊娠合併症や分娩異常を増加させます。 さらには40歳ごろになると内臓脂肪蓄積型肥満が増加し、これに伴って閉経後に高脂血症や循環器疾患などの生活習慣病が著しく増加します。閉経後の肥満者に子宮体癌や乳癌が増加することも知られています。
これらのことから、どうも「肥満」は男女を問わず一利なさそうです。ぜひ栄養バランスを考えた食事をこころがけ、適度な運動を生活の中に取り入れて、身も心も軽やかな健康生活を目指しましょう。
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